〜只今作成中〜只今作成中〜只今作成中〜
導入
文化祭で掲載したポスター(以下、文化祭ポスターとする)では、大まかな沖縄風俗史について調査し、報告した。その結果、私は那覇・辻遊郭街と名古屋・中村遊廓街との比較を行いたいと考えた。幸いにも、修学旅行1日目の国際通り散策の時間があり、おかげで私はF君を連れてかの地を訪ねることができた。その結果判明した事実と、私の所感を報告する。
また、突貫して制作した文化祭ポスターでは書ききれず、追記をしたい事項についても、関連して報告する。
比較
名古屋・中村遊廓街と那覇・辻遊郭街を比較するにあたって、その比較事項を以下の通り定める。
・見下ろし図…街並み・道路配置の様子を知りたいため。
・建物に占める風俗店の割合…例えば、住民共存型か風俗店のみ多数立地しているか等、知りたいため。
・ジャンル…それぞれの地域でどのような需要があるのかを知りたいため。
・相場価格…どのようなプレイが、どのような値段でよく取引されているかを知りたいため。予想では、名古屋のNS・NN本番費用よりも那覇の方が安いと仮定。(県別平均賃金・物価より)
・条例…風俗営業法だけで成り立っているわけではなく、いろんな地域のいろんな条例があり、それによって風俗のあり方は大きく異なると考えるため。
<見下ろし図> (グーグルマップより、同一縮尺)
何れも、”ソープランド”でグーグル検索をかけている。これらの店舗の存在状況は現地探索によって確認済みである。
名古屋・中村遊廓街 (Fig.1)
(Fig.1)
中村遊廓街、
遊廓街特有の道路状況となっている。
風俗店は一本の大通りに密集し、外れにも分散している。
街並みに占める店の割合の低さが伺える。
(Fig.2)
辻遊郭街、
中村遊廓ほどではないが、こちらも同様に、遊郭街特有の道路状況となっている。
風俗店は二本の大通りに密集し、中村遊廓と比べて数が多く、街並みに占める風俗店の割合の大きさが伺える。
<建物に占める風俗店の割合>
中村遊廓街では、風俗店よりも民家、マンション、居酒屋などが多く、またかつての組合事務所的建物は今や「ピアゴ」となっており、日夜問わず住民の往来が盛んである。(個人的にピアゴの目の前にソープランドがあるのはツボである。) (Fig.3) しかし、辻遊郭街は、道路一面ソープ・ソープ・ソープと行った状況であり、客引きのおじさん・おねえさんの量が圧倒的に違った。 (Fig.4)
(Fig.3)遊廓街に突如現るマンション (Fig.4)一面風俗店
<ジャンル>
紙面の都合上不掲載とさせていただきます。
<相場価格>
紙面の都合上不掲載とさせていただきます。
<条例>
紙面の都合上、一例に留めてています。
愛知県・名古屋市と沖縄県・那覇市の風俗営業に関する条例の相違点の例
”沖縄県風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例
(習俗的行事その他の特別な事情のある日及び地域並びに営業時間の特例)により、旧盆・年末・年始は、沖縄県の全域で営業時間を風営法の規定である0時を延長し1時まで営業することができる”
これからの展望
中村遊廓街に現存する風俗店の建物は、戦前の大正建築を元に、改装して今も使い続けているケースが多く (Fig.5)、辻遊郭街のそれが戦後の鉄筋コンクリート製であることと比べて建物的に不利であるのではないだろうか。また、名古屋圏の風俗利用レビューなどを見ていると、中村遊廓街のソープランドには客も嬢もいわゆる”若年層”が少なく、若手はデリバリー・ヘルスや、錦地区のファッション・ヘルスを利用しているのではないかと考えられる。名駅西地区は再開発が進み(現状を考えるととてもそうとは思えないが)、旧遊廓建築が取り壊されてマンションや新築住宅になっているのを鑑みると、少なくとも発展はありえず、しかもそう長くは持たないと考えられる。しかし、辻遊郭街はそもそも前提が異なる。本土は1958年に売春防止法が完全施行されたが、沖縄でそれが施行されたのは1970年のことであり、しかも豊富な需要、(嬢の)供給もあり、今も盛んに営業している。街並みの古さは否めないが、中村遊廓街とは違い”寂しさ”というものはない。相対的に緩い規制、多い需要・供給を元に、これからも長く繁栄し続けるのではないだろうか。
(Fig.5)大正建築の玄関だけ改装している例(よくみる)
右上図:辻遊郭街で声かけされ早歩きするF君